一般皮膚科/白斑(はくはん)
General dermatology / Hakuhan

一般皮膚科/白斑(はくはん)

安全で効果的な紫外線を患部に照射する光線療法が可能です。

白斑とは、文字通り皮膚の色素がぬけて白い斑になる皮膚疾患ですが、後天的に起こるもので最も発症頻度の高いものが「尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)」です。「白なまず」という呼ばれ方もされます。皮膚の中にあるメラノサイト(色素細胞)が皮膚の色を作っていますが、何らかの原因でメラノサイトが減少・消滅する、あるいはメラニンを作る経路に異常を生じることで皮膚の色が白くなると考えられています。 白斑は非常に治りにくい皮膚疾患の一つです。
おくぐち皮ふ科クリニックでは、白斑に効果が期待できる紫外線治療「ナローバンドUVB療法」を行う「デルマレイ400」、輝度の高いエキシマライトが照射できる「VTRAC/ヴィトラック」を導入し、症状の改善に力を入れています。

白斑(はくはん)の症状

文字通り、皮膚の色がぬけて白い班のように見えます。体のどこにでも出ますが、皮膚が白くなっているだけで痛みやかゆみはありません。しかし、顔や手足など目に見えるところにも出るため治療を希望する患者さんが多い皮膚疾患です。

白斑(はくはん)の種類

尋常性白斑には、皮膚の神経支配領域に片側性に生じる分節型と神経支配領域と関係なく生じる非分節型非があります。さらに非分節型は汎発型、全身型、四肢顔面型などに分類されます。両者の混合型や分類不能の未分類型の白斑もあります。

白斑(はくはん)の原因

尋常性白斑の原因として、自己免疫の異常、自己の細胞障害、未梢神経の機能の異常、環境要因によるもの、遺伝的要因によるもの、遺伝的要因、ストレスなどいろいろな仮説がありますが、まだ明らかではありません。汎発型の白斑では甲状腺疾患、悪性貧血、I型糖尿病などの自己免疫疾患を合併していることが多いことから、このタイプの白斑は何らかの自己の免疫異常から生じていると考えられています。また、これらの方の白斑は何らかの遺伝子異常との関連もあるとされています。
また、分節型の白斑はストレスや自律神経のアンバランスが一因ともいわれます。

白斑(はくはん)の特徴

・幼児から高齢者まで発症する年齢は様々です。
・体の健康を害する疾患ではありません。
・人にうつることはありません。

白斑(はくはん)の治療

白斑の病初期にはステロイド外用剤が有効な場合があります。
外用剤で効果が出ない場合は光線療法などの併用も行います。
・外用療法(ステロイド外用剤、活性型ビタミンD3外用剤、免疫抑制剤外用剤)
・光線療法(PUVA(ブーバ)、ブロードバンド/ナローバンドUVB、エキシマライト/レーザー)
・皮膚移植(吸引水疱蓋表皮移植、ミニグラフト)

光線治療をおこなっています

当院での白斑治療は、塗り薬や飲み薬だけでなく、治療に有効な311nmの波長を選択的に照射する「ナローバンドUVB療法」という紫外線治療器「デルマレイ400」を使用した光線治療をおこなっております。また、治療のバランスが優れた308±2nmの波長を有し、より輝度(光強度)の高いエキシマライトが照射できる「VTRAC/ヴィトラック」も完備しております。