一般皮膚科では皮膚疾患全般の治療を保険診療で行なっています。
皮膚疾患には乳幼児や子供さんに多いものから加齢によるものなど実に様々なものがあります。それらは薬を塗るだけですぐに治ってしまうものもあれば、根気強くない時間をかけて治療していかなくてはならないものもあります。おくぐち皮ふ科クリニックでは、それぞれの症状に合わせて的確な治療とサポートをして参ります。
ニキビ治療
おくぐち皮ふ科のニキビ保険診療
ニキビの保険診療用の外用薬には、主に下記の種類があります。
- 抗菌剤外用(ゼビアックスローション、クリンダマイシン、アクアチムクリーム)
- 過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン(デュアック)
- 過酸化ベンゾイル(ベピオゲル、べピオローション)
- アダパレン(ディフェリン、アダパレンクリーム)
- 過酸化ベンゾイル+アダパレン配合ゲル(エピデュオ)
ニキビの状態や症状、お肌の状態をみながら、外用薬を選択していきます。
ご自身に合ったニキビ治療を一緒に見つけていきましょう。
「白斑(はくはん)」
「乾癬(かんせん)」の
紫外線療法
紫外線療法とは
紫外線療法とは長波長紫外線UVA(320~380nm)や中波長紫外線UVB(280~320nm)を皮膚に照射して皮膚疾患を治療する方法で、皮膚科では古くから行われてきました。
紫外線療法は尋常性乾癬、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、手掌蹠膿疱症、皮膚T細胞リンパ腫、結節性痒疹などの治りにくい疾患に効果があります。
紫外線療法の作用機序としては、病因となる活性化したT細胞のアポトーシス(細胞死)や制御性T細胞の誘導(過剰な免疫の抑制)による効果などが考えられています。それによって、乾癬やアトピーなどの皮膚の炎症を改善します。また、白斑はメラノサイト(色素細胞)の幹細胞がTGF-β(細胞の働きを調節する蛋白の一種)の影響下で静止状態にあるのですが、UVB照射でTGF-βのシグナルが減弱することでメラノサイト(色素細胞)の幹細胞が活性化するとされています。加えて、メラノサイト(色素細胞)に働きかけるエンドセリン1という物質の分泌を促すと言われています。
ナローバンドUVB療法とは
ナローバンドUVB療法とは、紫外線の人体への有害な成分を除き、より効果的な治療ができるように狭い特定の波長域(311~313nm)だけを照射できる紫外線治療法です。さらに、3nm波長のピークをずらした308nmの波長を出すエキシマライトという紫外線照射機器も開発され、病変部への局所的な照射が行えるようになり、この機器は高輝度のため、比較的短時間で照射を行うことができます。
近年では、余分な成分を含まない単一の波長のレーザーを強いエネルギーで照射できる機器であるエキシマレーザーも登場しています。
当院では以下の3種類の紫外線治療器で治療しております。照射は週1~2回ほどのペースで行います。
ご注意
- 効果はすぐ出るものではなく、ある程度の期間を要します。
- 治療効果の出方には個人差があります。